許されている
永乃ゆち

受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。

切なくなるのは

なぜだろう。




切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは

なぜだろう。



あんなに楽しそうに笑ってる写真を

しまいこんでいるのは

なぜだろう。



私が何であるか分からない私の弱さ。私の若さ。



そして哀しいくらいに


許され続けてる


私の強がり。


自由詩 許されている Copyright 永乃ゆち 2012-01-11 05:23:57
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