『深海』
あおい満月

何もない深い海に
沈みたいときがある
そんな気持ちが
突然わたしから出入りする
たとえば地下鉄の窓からや
液晶の窓からも
深海はどこにでもある

沈みたくなった時は
呼吸をして目を閉じる
わたしだけの森へ
還るため



                         二〇十一年六月十一日(土)


自由詩 『深海』 Copyright あおい満月 2012-01-08 12:01:56
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