人の器
服部 剛
人は皆いつか「自分」という
透けた衣服を、脱いでゆく
その日まで誰もが人という
何処かが欠けた、器です。
(器にはゆるしという
一滴
(
いってき
)
の水が響く )
「自分」という
透けた衣服を脱ぐ日
初めて人は、器になります。
かけがえのない人々の胸に
消えることない、面影を残して
自由詩
人の器
Copyright
服部 剛
2012-01-07 23:59:25
縦