一粒の光
まーつん
君が欲しがっているのは
たった一つの答え
ブラックホールに飛び込んだ
一粒の光のように
闇の中を手探りしている
僕は天体望遠鏡で
その足取りを見守る
君の想いはこの星を飛び立ち
今 遠い銀河の彼方にいる
そして さびしく泣いている
僕は地に足を付けて
地殻の皮革の奥に脈打つ
マグマの血流を想像する
現実は厳しい
でも悲しいけど
君の居場所はここ
いまだ流血は絶えず
人々が その祝福を受けた両手で
互いを押しのけあう 未成熟な社会
気が済んだら 戻っておいで
星の海を泳ぐ 光の粒子よ
それは まばゆく迸る君の想い
ありのままの自分を 受け入れてくれる
そんな まだ見ぬ故郷を求めて 君は旅をしている
一粒の 光となって