一粒の光
まーつん

君が欲しがっているのは
たった一つの答え

ブラックホールに飛び込んだ
一粒の光のように
闇の中を手探りしている

僕は天体望遠鏡で
その足取りを見守る
君の想いはこの星を飛び立ち
今 遠い銀河の彼方にいる
そして さびしく泣いている

僕は地に足を付けて
地殻の皮革の奥に脈打つ
マグマの血流を想像する

現実は厳しい
でも悲しいけど
君の居場所はここ
いまだ流血は絶えず
人々が その祝福を受けた両手で
互いを押しのけあう 未成熟な社会

気が済んだら 戻っておいで
星の海を泳ぐ 光の粒子よ
それは まばゆく迸る君の想い
ありのままの自分を 受け入れてくれる
そんな まだ見ぬ故郷を求めて 君は旅をしている

一粒の 光となって


自由詩 一粒の光 Copyright まーつん 2012-01-05 21:41:36
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