金曜日の書庫
うわの空。



曖昧に融ける
金曜日の書庫に、は
ぼふん、と
イマジンに道が出来る



置き去りの教室で
靴をそろえたら、逝く
放課後の倫理に則して
ティーをたしなむ彼女は
金曜日の書庫と、
相愛である
が、故に

ぼふん、と
イマジンに捧ぐ

彼女の指先は
微睡むことも知らず
頁をめくらないことが
むしろ罪、である
か、のよう


僕、の
膨張を止めて、
淡い闇に気配を溶かして
うずくまる想像の
肩を叩く
暫く、席を外してもらう、
から


僕が、
その罰を受ける



自由詩 金曜日の書庫 Copyright うわの空。 2011-12-23 00:48:48
notebook Home