幽霊と朝日
yamadahifumi

君らはまるで幽霊だ

口だけ喚いて

実体は影も形もない

他人を殺して自分の存在を

その自存を図ろうとするが

君等は所詮影の中の影

風がぷうっと一吹きすれば

影形もなく消える幽霊に過ぎない

君らがどれだけ自存を図ろうと

所詮は無駄なこと

影はお互いを押し潰し合い

互いに沈み込むように消えて行くだろう

君らが薄く透明に消えた後

ようやく朝日が上がるだろう


自由詩 幽霊と朝日 Copyright yamadahifumi 2011-12-21 10:24:43
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