にんじん
榊 慧

牢屋、牢屋、続くよ。
行き先知らずバスに乗って三百円払って続いていました。昔から。そのもっと昔から。昔から。昔という字は好きではない。大して鉛筆で書かない字。俺はね。
続くよ続くよ続くよ。好きじゃないけどバスは続くよ。リズムがないな。留置所に行きたい。
留置所に行きたい。
留置所に行きたい。
留置所に行きたい。
留置所に行きたい。
留置所に行きたい。
茶色いブーツで湖岸を走り真冬がきてなんだっけチャコールグレー?子規の書いた文章を読む、ジャン・ジュネを齧る、ブーツは砂まみれでみずうみに沈んでった。さらば。ウソ。

高機能発達障害でADHDで二次障害起こしてる状況な俺は多分自殺は古くてしないんだけれど格好いいことも見つかんないししばらく安静にしとけって言われててなんもできないし好きなものはみんなして遠いから。なんなんだよとか思わないね不思議と。退院だけはした。それだって新たに処方する薬のためだ。なんなんだよとかはだから思わないって言ったよね。

だって全部ウソなんだからどうでもいい。好きなもの、ない。嫌いなもの、ない。食べたいもの、ある。ウヒヒ。気がふれたのかもね。
知らないしそんなこと。
ベゲタミンAが余るほどあってそれは処方箋なんだけども本気で余るくらい今ならある。死ねないよ。死なないよ。
散文なんて俺のなんかとくに腐ってるから腹下すかもよ。とかね。
にんじん生で食いたい。
真夜中に息をしたい。少し変なこの家で。
パーティーはない。だって日本だもの。とか言っとく。結果俺にはパーティーなんて必要ありませんでしたっていうことでただそれだけの為に国家をどうこうっていう話じゃなくてアルファ粒子はいつでも震えている、


散文(批評随筆小説等) にんじん Copyright 榊 慧 2011-12-16 19:20:04
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