三回目の流れ星
吉岡ペペロ

しっかりとした流れ星は

これまでに三回見たことがある

一回目はランニングしていたときだ

白い光の線がカッと現れて消えた

二回目はあなたと窓辺に見たあれだ

あなたも見たのかをすぐ確かめた思い出が愛しい

三回目はきのう夜散歩していたときだ

赤黒い尾っぽが見えて先端にかけて白く黄色く光っていた

瞬時に祈ったことは

三回とも言葉にすれば

<希望、希望、希望>だった

ただきのうは初めて

自分以外の存在の<希望>を祈った







自由詩 三回目の流れ星 Copyright 吉岡ペペロ 2011-11-27 01:47:01
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