屈託な顔つき
蒲生万寿

惰性で回る生活を強要され、不本意な人生を過ごすくらいなら、未​だ見たことのない清澄なる山の頂きや猛々しく荒れる海や轟音轟く​大滝、何時果てるともなく流れる大河を間近に見る旅をしてやろう​

それらの規模がよりデカイ外国に出かけて行くのも楽しいだろう

肉体が感知する最大限の可能性を知り、その先に広がる無限を感得​したい

オレ達はそれを理解する本来の能力を全て備えている

全体として飼い慣らされる下らない世界に捕り殺される前に、自ら​見事に抜け出してみようか

考えるだけでも、愉快だ

そう、考えるだけでも


自由詩 屈託な顔つき Copyright 蒲生万寿 2011-11-26 16:48:14
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