マーブル

鋏をカチカチ
うごめくカマキリ娘
夏にやられて
干乾びた脱け殻
通り眼三センチ
うなだれた電線に
三拍子音符を刻みましょう


晴天日和
丸裸で記憶咲かし
毛虫のブローチしたら
羽を結いアゲハふわり



水面今日
跳ねた泥水と少年
トンボの眼鏡ちょうだい
羽をもぎ取る雑魚さ



根っこの無いアスを
埋め尽くすのは
ひまわり畑
おまえは何に
変わるつもりだい
霹靂のなかの紅い夕暮れ
地響きの夜を振りかざせ
今 来た!!






何処に
消えてゆくのだろうか
もう違う景色に
見える故郷だ
無茶苦茶に
刺さっている凶器さえ
デタラメな高度を
奏でてしまう



浮かれてら
笹舟に乗せたビー玉
明け方のゆらぎ蹴って
首を傾げ見上げてたのさ



青臭い
疎らな呼吸に沈む
朝露飲み込んだら生気
舞い戻る白夢の鶴群れ



根っこの無いアスを
埋め尽くすのは
ひまわり畑
おまえは何に
変わるつもりだい
霹靂のなかの紅い夕暮れ
地響きの夜を振りかざせ
今 来た!!






自由詩Copyright マーブル 2011-11-20 00:00:28
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