輪
マーブル
鋏をカチカチ
うごめくカマキリ娘
夏にやられて
干乾びた脱け殻
通り眼三センチ
うなだれた電線に
三拍子音符を刻みましょう
晴天日和
丸裸で記憶咲かし
毛虫のブローチしたら
羽を結いアゲハふわり
水面今日
跳ねた泥水と少年
トンボの眼鏡ちょうだい
羽をもぎ取る雑魚さ
根っこの無いアスを
埋め尽くすのは
ひまわり畑
おまえは何に
変わるつもりだい
霹靂のなかの紅い夕暮れ
地響きの夜を振りかざせ
今 来た!!
何処に
消えてゆくのだろうか
もう違う景色に
見える故郷だ
無茶苦茶に
刺さっている凶器さえ
デタラメな高度を
奏でてしまう
浮かれてら
笹舟に乗せたビー玉
明け方のゆらぎ蹴って
首を傾げ見上げてたのさ
青臭い
疎らな呼吸に沈む
朝露飲み込んだら生気
舞い戻る白夢の鶴群れ
根っこの無いアスを
埋め尽くすのは
ひまわり畑
おまえは何に
変わるつもりだい
霹靂のなかの紅い夕暮れ
地響きの夜を振りかざせ
今 来た!!