イケバナ
灰泥軽茶

どこかのひなびた温泉宿

床の間

生けた花

花びらは葉っぱは全部毟られ

床に散乱した花びら

茎だけが

剣山に刺さっている

しょうがないからと

ぷすりとマショマロ

ぷすりぷすりと

人口着色料たっぷりなイロイロな

マショマロをさしていけば

小さな浮世のできあがり



自由詩 イケバナ Copyright 灰泥軽茶 2011-11-18 00:26:39
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