習作
ballad

誰からの便りも途絶えた
朝に、娘が
私の靴をはいて
玄関に座る、

指の間で、
引き伸ばされた
私の髪が
娘の、背中で、
今、息を引き取ろうとして
流れていくのを、
私はとめようとしない

夫は、手を洗っている
冷たい水で、


自由詩 習作 Copyright ballad 2011-11-17 21:30:15
notebook Home