神様の背中
塔野夏子
君は銀の鳥籠に
薄紫の星雲を飼っていた
窓の遠くに見える森の上の空に
時々神様の背中が見えると云った
僕は君にしずかな憧れをおぼえながら
でもただ淡々とあいづちをうったりしていた
時の箱庭のようだった二人の日々
自由詩
神様の背中
Copyright
塔野夏子
2011-11-13 20:17:18