within

俺は間違っている
ちょっと外へ出れば
無名の住人
犯罪者ではないが
はたから見れば
不具者

誰とも話したくない
いや 相手にしてくれない
幸せな人や
幸せそうな人
不幸せそうな人や
不幸せな人
アンイストールしたい過去に
繋がれて
デフォルトしたい
したいが勇気もない
どうしようもない
観自在になろうとしても
生きている限り無理
俺にだって生活はあるさ

もう十分だと
もうそろそろ死んでしまってもかまわないと
内心思ったりもする
疲れてる
温かい布団が懐かしい
寒い夜明けのコンクリートは
冷たい 冷たすぎる
無名の殺人鬼が訪れるのを
待ちながら
今日をやり過ごす
終わる日に向けて
やり過ごす
やり過ごすといっても
腹は減り
眠くなる
垢で汚れる
複雑なものを
できるだけ
できるだけシンプルに
簡単にしていく

なんだったのだ?
と問う自分を
説得できるだけのものがない
それでも生活していかなければいけない
美しいものにあこがれ
美しい人を真似てみようとしても
結局は強欲な下衆
強欲だが貧しさに耐え
病苦に耐え
明日になれば
何かが解決しているだろうと
期待しながら
意識が消えていくのを待つ


自由詩Copyright within 2011-11-11 23:52:03
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