砂糖水 炭酸水
Lily Philia




指さきでふれて
そっとふれて
気づかないくらい
そっと
そぉっと
虹があらわれる時みたいに

そうして
きらきらでぴかぴかの
さんそであふれた海へ
さんそと星くずと
あわあわであふれた海へ
あたしをしずめて
口をふさいで
呼吸のしかたをおしえて
神さまとか
運命とか
そういったもので
あたしを生かしつづけて

ありがとう
ほんの少しだけでいいの
よかったの
えいえんとよばれるものを
光のほうがくを
はじめからみえていたかのように
望んで

 夏がすぎようとしているよ

(( レイニー レイニー ))

雨のにおいのする
土にうつぶせて
祈りさえ必要とせずあたしは
生きてゆける








自由詩 砂糖水 炭酸水 Copyright Lily Philia 2011-11-10 09:04:36
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