体温
森の猫

抱きつくのは
愛しいからで

抱きしめられるのは
愛しく思ってくれるからだ

体温の感じ方が
違うんだ

秋が深くなり
人恋しい

眠りにつく前
ぎゅっと 背中に抱きついて夢に落ち

休日の朝
ぼわっと 横向きで
腕を回してもらい
しあわせに落ちる

カラダを交わすより

広がってゆく幸福…

この感じ この体温は
ふたりの歴史なのかもしれない

言葉どおり
これからもずっと
抱きしめていて

ずっと ずっと





自由詩 体温 Copyright 森の猫 2011-11-06 01:35:49
notebook Home 戻る