真っ白な冬
天使
秋の色を見て、思い出す君の笑顔。
冬の色を見て思い出す・・・・寂しさ。
どうして冬はこんなに寒くてさびしいの。
また、思い出してしまう・・・あの悲しさ。
秋の季節。初めてのクリスマスが待ちどうしくて・・・
二人で語ったほんの少しの未来のこと。
春は桜を見上げて、夏は花火を見上げて
秋はもみじを見上げて・・・・。
冬は・・・冬は雪を見上げるはずだった。
真っ白な雪を寄り添って見るはずだった。
夜空から降る雪は、ただただ悲しくて・・・
足跡もない真っ白な雪は・・・
君と歩くはずだった。
はずだったのに・・・・。
街はクリスマスでいっぱいなのに・・・
僕は一人公園のベンチに座って、
真っ白な雪に、涙するばかりだった。
そして雪は、僕に同情するように
降り続けた。