真っ白な冬
天使


秋の色を見て、思い出す君の笑顔。
冬の色を見て思い出す・・・・寂しさ。

どうして冬はこんなに寒くてさびしいの。
また、思い出してしまう・・・あの悲しさ。

秋の季節。初めてのクリスマスが待ちどうしくて・・・
二人で語ったほんの少しの未来のこと。

春は桜を見上げて、夏は花火を見上げて
秋はもみじを見上げて・・・・。
冬は・・・冬は雪を見上げるはずだった。
真っ白な雪を寄り添って見るはずだった。

夜空から降る雪は、ただただ悲しくて・・・
足跡もない真っ白な雪は・・・
君と歩くはずだった。
はずだったのに・・・・。

街はクリスマスでいっぱいなのに・・・
僕は一人公園のベンチに座って、
真っ白な雪に、涙するばかりだった。

そして雪は、僕に同情するように

降り続けた。


自由詩 真っ白な冬 Copyright 天使 2004-11-23 15:01:41
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