失われた世代
空中分解

弱い僕は常にぼくらで

大きな流れの中でしか生きられない

光り輝く大河の中で

知ってる顔は知らない顔ばかり

文字と一緒に流れていく

時間は時代を消費する

熱気と称した増悪は

地球を覆い青い夢を映す

もう暮れゆく街の中で

一人、二人と闇に溶け

最後は対岸で待つ

霧にかすむ高層ビルの赤い光が

ただそこに残り

光の川は音も無く

冷たい闇を流れる


自由詩 失われた世代 Copyright 空中分解 2011-10-28 13:51:59
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