手遅れ
AKiHiCo

わたしはひとり
わたしはおもう
大切なものは何かと

こころのなかは
からっぽ

だれもちかづかないで

わたしがひとり
りかいはいらない

この涙の意味を知る必要はない
あの頃に戻れる訳もないのに
母の面影はあちらこちらに散らばって
思い出を残したまま煌いているというのに

母はもういない
どうしていないのか判らない
どうして母でなくてはならなかったのか
全てが理解出来ない

わたしのおかあさん
わたしのおかあさん

いくら泣いても母は還ってこない
いなくなってから初めて
偉大さと優しさを知ったから
ありがとうありがとうありがとう

わたしはひとり
わたしはおもいだす


自由詩 手遅れ Copyright AKiHiCo 2011-10-25 01:47:48
notebook Home 戻る