【 アスタリスク 】
泡沫恋歌

この世の中には
不愉快な言葉で溢れかえっている

目を瞑っても
耳を塞いでも

棘のある言葉が
皮膚を突き破って
神経にグサグサ刺さってくる

ああ どうすればいい
目と耳が欝になりそうだ

無神経な奴らが多過ぎる
傲慢な奴らが幅を利かす
自己中な奴らに振りまわされて……

わたしの神経は
鉛筆の芯みたいに細く削れて
ポキッと折れてしまいそうだ

あははっ
と 
笑って誤魔化しても……

うわ〜〜ん
と 
大声で泣いてみても……

ジリジリと沸点に近づいている

このままでは
臨界点を越えてしまう!

神さま お助けください
わたしはバカですが
決して悪い人間ではありません


   ******


パスワードを
打ち込もうとすると暗号を
アスタリスクが隠してくれる

不愉快な奴らの言動を
すべて   
この「小さい星」で隠してしまえ!

   ******

見えなかった
知らなかった
気づかなかった

三題言い訳できっと逃げ切れる

憂鬱な雲が晴れて
明るい光が心に差し込んでくる
やっと解決策がみつかった

最後に
わたしの名前にも

   *******

そう絶対に逃げ切ってみせる


自由詩 【 アスタリスク 】 Copyright 泡沫恋歌 2011-10-23 15:59:30
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