骨折
faik

骨を噛んで壊れた

ブリリアンス壊れた

あーりゃりゃこりゃりゃ

いーけないんだいけないんだ

曇り硝子の海馬

刃磨いで裂けた


判断力あつらえた

わかりかねるフリした

それが一つ判断だ

雨が止んで傘差した


心は雨で水たまり

染みるハート 紫

カビが生えて死んだ

また心が死んだ


嫌ですって大人

マジウザイて子ども

どっちみてもあっちみても

自分の影みっけた


嫌が全部自分だった

見たくなくて反らした

嫌は全部自分だってね

食べて大きくなりなさい


熱を出して倒れた

人をみて笑えた


指が裂けてしまった

口みたいで笑った

ペンで顔描いてみた

何か言いそうで消した


骨が溶ける炭酸

がぶ飲みして

もー沢山


また折れたこの骨

挫折したハキダメ

嘘の鬱纏って

錆びた鍵が折れた

ドアがかない


開かない


開かない


開かない


今日は定休日


幸せの定休日


開けてくんなきゃ…なんて

その後何も続かないよ




カビが生えて死んだ

夢見たくて眠った

錆びた鍵は誰の

そんな鍵はあるの


釘が抜けて倒れた

頭打って支えた

眩暈が笑わせた

嫌な日終わらせた


朝になればそうね

カビた皮が剥けて

綺麗な骨お目見え




炭酸が飲みたい

いっぱい いっぱい飲みたいなぁ


暗い中白い肌

輝かせる月の宵


今夜主役はあたし

明日だってあたし

いつもいつもあたしで

カビて声が焼けた


焼けた声が言った

「お熱い内召し上がれ」

火傷な舌が撫でた

あたしの肌撫でた


おやすみって歌った

眠れるわけなかった


果てるまで眠けなど

向かえる前に夜明けが




あーそうだよ夜は魔物

あたしにも同意さ

月はまるでいつか見た

目玉だけの魔物のよう


食ってかないであたしを

も少し蔓延らせて


錆びのついた骨折

鍵が無くて開かない


自由詩 骨折 Copyright faik 2011-10-20 20:06:16
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