落ちた天使
ペポパンプ

エリートの中にいたのに
地に落ちた
乞食として生き
「おはようございます」
「いってらっしゃいませ」
「おかえりなさいませ」
缶にお金を入れてもらう。

両手両足を切られ
何もできない。
自殺すらできない。
ご飯も食べられない。

いつのも口上を述べる。
「右や左の旦那様、
憐れな私にお恵みを。」
人の為に何もできない。
いっそ死んでしまいたい。
でも死ねない。死なない。

いつも貰ったら
「ありがとうございました。」
 と頭を下げるしかない。
1つ1つ言葉を言うのもかなり緊張する。
自分が情けない。
「怠け者」と人から
 眉間にツバをかけられる。



自由詩 落ちた天使 Copyright ペポパンプ 2011-10-19 20:07:22
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