陳腐
nonya
空
抜けるような
青いうしろめたさを
雲
ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって
花
可憐な
ピンクのあてどなさを
葉
みずみずしい
緑のお節介が抱き締める
海
果てしない
青の思い込みに
夕陽
絵にも描けない
紅い現実が沈んだら
夜
静まり返った
黒くて温かい自分の内側を
月
優しく照らす
白々しい哀しみ
人
生意気な
肌色の密閉容器から
言葉
ありきたりな
透明の記号が滲み出したら
詩
たまらなく臭い
虹色の陳腐を書こう
自由詩
陳腐
Copyright
nonya
2011-10-17 22:48:34