行き止まりの道で
菜穂

何一つ確かなモノなど無く
何一つ信じる事も出来ず
何一つやり遂げる事の出来ない私は
人にいったい何を言えるというの

着飾るだけの
腐食した心を
直視する勇気もなく

また落ちて
また沈みゆく

前に進めない私は
巻き返す風に弄ばれる
枯れ葉のように
同じ場所で
繰り返し巻き上がるだけ


自由詩 行き止まりの道で Copyright 菜穂 2011-10-15 18:55:46
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