足が出ないでいる内に
yuugao

いつか見た歩行のつぼ
皮と肉を感じさせない陶器の心

手出しが無用になる夕暮れを過ぎれば
手出しが不用になる朝焼けを待つだけ

円形に結んだ口の先が
総じて地平線と重なるようにできていたのは
日の出の〇と同化するためだったのか

オチをつけることが
落ち着けないのだと言うのなら
それを
足がでないでいることの
言い訳にしてみたっていいじゃないか


自由詩 足が出ないでいる内に Copyright yuugao 2011-10-14 23:47:41
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