恋、患い
雪路

もう何も 考えられない
指のさきから 実が虚に変わるよう
愛しき思い ああ 言葉が拙い

壊されることを 望んでいた
それに気づいて 途方に暮れて
花壇に並ぶ パンジーの
無垢なそれしか 頭になくて

君が記憶に 介在する
僕は現実を 放蕩する
今日という 一日さえ
君に 一字一句 捧げたくて

こんなにも 染められた自分
もう生きるのが 厭で仕方ない


自由詩 恋、患い Copyright 雪路 2011-10-13 21:35:08
notebook Home 戻る  過去 未来