こときり
合耕

雪に埋まった制服を
毎日 少しずつ動かす

ようやく思い出した血管に
意識が移るときも
裏側だけ光るから

私まで見えないだろう

コートから降り
残ったようなまつ毛が
偶然 同じだった

茶色く染められた泡立ちが引いていく

また


自由詩 こときり Copyright 合耕 2004-11-21 20:58:54
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