How to kiss
雪路

そっと

人差し指で

意地悪に触れる

ところどころ

剥けている皮を

なぞりながら

君を安心させたいんだという

その想いを

胸の奥に募らせる

貴方の期待が

壊れないよう

焦らす様に

顔を近づける

貴方の右頬を

微かな涙が伝う

僕の不器用な心臓の

痙攣が止まないのがわかる

それをカモフラージュするかの如く

笑みとともに

気障な言葉を添える

貴方がそれを

最も

求めていると

知っていたから

貴方も

愛おしくはにかむ

温もり、それだけが欲しいのと

僕に乞いて

そして僕は

貴方に

僕が背負いきれない

最高の愛を

貴方の口元へと

運ぶ


自由詩 How to kiss Copyright 雪路 2011-09-25 02:46:12
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