月夜の迷い
菜穂

月の見えぬ夜はどこか淋しげで 
そこに存在しているはずなのに 
覆い隠され見えぬ姿は 
人の心と同じ  

本当の自分など 
考えてもわからない 
どれが本心かなど 
もはや闇の中  

移り気な私のココロは 
水面に浮く木の葉のごとく 
流れ行く先も見えぬまま 
気まぐれに流れゆく  

それでもいいじゃないかと 
笑っていよう 

真実も偽りも
闇に溶けてしまえばいい

ただ、風に流されよう
たどり着く先が見えなくても


自由詩 月夜の迷い Copyright 菜穂 2011-09-21 14:03:23
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