かげろう
たもつ
僕の自転車が
僕から離れて
砂漠を横断する
暑くないように
ハンドルに括りつけておいた
涼しい模様の日傘を
ボロボロにして
それでも自転車は
たった一台で
砂漠を横断し続ける
砂漠が僕のついた
昔の嘘だとも知らずに
自由詩
かげろう
Copyright
たもつ
2011-09-17 19:01:34
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