朧月

秋になったのに
秋を受け入れられなくて
半袖の腕を
抱きしめて立っている

もうそこに
真っ白な季節をみてしまい
ゆれる木々の
変化すらみていない

まだこない季節でばかり
過ごしているせいで
肝心なものなんにも
知らずにまた流される

私をちゃんとみて
それはだれのつぶやき?
小さなちいさな一歩でしか
だれも進んでないのに

私をちゃんとみて
心が叫んでる
また一枚葉っぱが揺れた
私のように



自由詩Copyright 朧月 2011-09-11 10:10:43
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