おしっこ
夜明けまえの王様

ひたひたと雨のふる夜の路地に小さな女の子が立っていた
女の子は少し屈んだかと思うと
黒いアスファルトの上でおしっこを始めた
雨とおしっこは混ざりあい低いほうへ流れていった

マンション三階の一室
私は枕の上で
それがマンホールに落ちてゆく音を聞いた



自由詩 おしっこ Copyright 夜明けまえの王様 2011-09-03 09:34:41
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