ふたりで
はるな


雪をみた
桜をみた
雨をみた

夜のおわりと
一日の境界をみた

ふたりでみた
手をつないだりも
した

ふたりから少しずつ
季節がこぼれ落ちていって
届かないものになるのも

剥がれるように
生活と情が隔たりゆくのも

みた
ふたりならんで

あなたが
だれかわからない
どういうひとかも
わからない

でもたしかに
朝をみたでしょ?

みなかったことにしないで
わからないでいいから
みなかったことにしないで



自由詩 ふたりで Copyright はるな 2011-08-24 13:23:53
notebook Home 戻る