季節さん、ゴメンね
吉岡ペペロ

ツツジが朝、風をあらっていた

クチナシが夜、轍をこねていた

ヒマワリが昼、空をふかんしていた

季節さん、花ばかり見ていてゴメンね


高架下の茶店でジャズがたゆとうと

知らぬうちに謝っていた

髪の毛を汗がながれた

いまだけ気ままな音楽に

ほんのすこし素直になっていようか


ツツジが朝、風をあらっていた

クチナシが夜、轍をこねていた

ヒマワリが昼、空をふかんしていた

季節さん、花ばかり見ていてゴメンね




自由詩 季節さん、ゴメンね Copyright 吉岡ペペロ 2011-08-24 01:38:35
notebook Home