水の枝
千波 一也



たわむれが
咲いて、
さい


羽のかたちで
だまりこくって

子どもはそれを
真似して
つづく



 いのり、だね

 放つかたちの
 閉じない
 ひなた
 は

 ときどき鋭くて
 意地悪だけど



うそと
ほんとは
透明だから

だれのそらにも
染まりやすい

からっぽなのに
満ちすぎて、
しまう

かぜに住まう鳥だけが
そんなかじつを
知っている






自由詩 水の枝 Copyright 千波 一也 2011-08-18 21:19:27
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【水歌連珠】