いっと

雨が降らなければ
いつまでも踊っていられるのに
御飯は食べられなくなるかもしれないけど

時間の感覚は
生来持ち合わせていません
明日のことも
昨日のことも
よく分かりません
ただ鮮やかさを求めて
短い命を矯めるように
踊っています
止むことのない風に合わせて
舞い続けています

死にたくなったりしません
疲れたりしません
傷つきません
泣きません
泣けません

アスファルトに反射する靄のような熱を受けて
今日も定められた演舞を踊っています
点数は出ません
正しいことは何もありません


自由詩Copyright いっと 2011-08-18 00:25:12
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