のらのしろ
凪名木なぎな



メトロ降りてガードくぐり歩道橋を渡り
平らな道は地図にしかないと語り
それでも景色を破る血気なんてなかったろ

上滑りする言葉がいちばん大嫌いだからさ
水たまりにかすれてしまった声でのらのしろ
鉄骨の打ち付けられる地響きほとりのリズムに
手足がにじむまで必死にうたおうとしていたんだ








自由詩 のらのしろ Copyright 凪名木なぎな 2011-08-14 23:49:00
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
七行詩