黒い服
ミツバチ

向こう岸に星が落ちた夜
胸の前で手を合わせて祈る僕に
悲しい報せが届く

さそりの赤い星は
あんなに美しく輝いているのに
ついに君の嘘が
真実になることは無かった


この悲しみをどう癒そうか
風に遊ぶ君の優しい笑みが
流れ星と混じって
夜風が涙を拭う


願っても触れられぬ君の
白くて冷たい手を
熱い頬に感じながら
僕は今日黒い服に着替えて
この夜空に溶けてしまおうと思います


自由詩 黒い服 Copyright ミツバチ 2011-08-06 12:07:15
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