心臓
はるな


おどろくほど小さな空間におさめられているわたしの心臓
鞄ひとつの荷物も滑稽におもえるほどに

それが
あなたの腕のうちにあって
はじめて機能するなんて

わたしがいつでも捨ててもいいと思うものに
わたしのすべてがあるのだとしたら
わたしなどあってないようなものですね

このところ、
おどろくほど小さな空間におさめられているわたしの
それらの行く末が
吹けば飛ぶような気軽なものであればあるほど良いとおもうのはそのせいです



自由詩 心臓 Copyright はるな 2011-07-19 02:05:11
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