毎分137人
A-29

毎日20万人。毎年7,000万人。暴走する人口爆発。来年の春には世界人口は70億人を突破する。

私が小学校に入学した頃、30億人足らずだった世界人口が60億人に達したのは、主に中国とインドでの人口増加によるものだった。

今、人口増加はアフリカにおいて進んでいる。貧困ゆえだ。個々の家庭が生き延びるには子供の労働力に頼らざるを得ないのだ。しかし、農産の弱さが悪循環を呼ぶ。

かつて朝鮮半島の北半分には豊な稲作地帯が広がった。日本の農業技術指導によってだ。だが、アメリカがダムを空爆しそれによって生じた激流によって田畑は表土ごと流しさられた。その後に行われた某親子による農政の失策が今の北朝鮮の状況を生み出している。

また借金国に転落したブラジルがブリックスの筆頭として返り咲いた根底にも、日本の農業技術が貢献している。

私は世界は破綻へと突き進んでいると思っている。それは回避できない。おそらく有色人種に未曾有の悲劇が与えられるだろう。そのダメージが多少なりとも加減されるためには、優れた農業技術と核エネルギーが必要だと思っている。

幸い、日本の農業技術は現時点においても完成度が高い。核エネルギー利用技術はフクシマの悲劇を通してより深い安全性の追求に向かうだろう。それを阻害すべきではない。


散文(批評随筆小説等) 毎分137人 Copyright A-29 2011-07-17 11:46:58
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