鳥になる 
服部 剛

初めて飛行機に乗ったあの夜 
浮かび上がる機内の窓から眺めた 
地上にきらめく星々 

僕はしばらく、忘れていた 
あんなにも 
不思議な場所にいたことを 

標高3500m  
時速850km 

飛行中と同じ 
空の次元で   
埋もれた日常に星の煌く瞬間を求めて 
まっすぐな滑走路を睨み、新たな日々へ 

僕はこれから、離陸する 








自由詩 鳥になる  Copyright 服部 剛 2011-07-16 21:39:56
notebook Home 戻る  過去 未来