デジャヴ
ty

鳥獣店の前を通った
すきとおる鳥の声が
鋭い刃のように空をゆく
黒いアスファルトに金の粉が撒かれた
夕暮れ

私は子供に戻っていた
道の小石を蹴飛ばした
顔を上げると
夕日の逆光の中に何台も車が駐まっている

その風景を
私はいつか見たことがあった


自由詩 デジャヴ Copyright ty 2004-11-14 18:51:30
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