死んだ目をした警官に海
民次郎
パン工場に出かける前に
海辺で裸になる日課
務め後は陸上公園で裸足になる日課
仕事中はいつも外ばかり見ている
砲丸投げのサークルには水がたまっている
べとべとする地面で走る馬鹿は他にいない
水面に映った世界を横目で走る
西のほうには夕日が残っている
入道雲がヒグラシをくたばる
さっ さっ さっ
そらのほうへ はやく
フランキンセンスを眠気ざましに
そらより無遠慮に
礼節の時期はすぎた
自由詩
死んだ目をした警官に海
Copyright
民次郎
2011-07-07 21:51:29
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