螺旋
たそがれ龍生

しらべ しらべ
まわり めぐりて
メビウスの知恵の輪ぐるぐるり

二丁目の角を曲がって十字路を右に行った先の小綺麗な喫茶店の階段を登っていったら
あの子が笑いながらぼくにウィンクをしていつも言ったのさ
メビウスは知恵の輪ぐるぐるりって
あの子と出会った
あの子と話した
あの子と手をつないだ
そして あの子は

メビウスは知恵の輪ぐるぐるり
めぐりめぐりて しらべしらべ
風がふとささやきながら散ってゆく
メビウスは知恵の輪ぐるぐるり
まるで螺旋のよう


自由詩 螺旋 Copyright たそがれ龍生 2011-07-06 21:51:13
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