憧憬
たもつ
街はコップの中にあった
人々は皆
銀色の言葉で話をしていた
消しゴムの形をした像が
中央広場に置かれていた
教訓めいたことが刻まれていた
僕は草色の列車に乗った
寒天の匂いがした
遠くに行きたかった
流れる景色を見ていると
三秒で終点に着いた
新しく住むところを探しに
不動産屋に入った
自由詩
憧憬
Copyright
たもつ
2011-06-28 19:23:14
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