忘れ物
真坂木
すぐ気づいても
遠ざかる距離が悲しくて
どこにあるって確信があった
なのに
その確信もプラスチックの虹玉のように
くしゃくしゃとしぼみ
ちっぽけな捨てられるガムみたいな
塊になってしまう
忘れ物って何だっけ
自由詩
忘れ物
Copyright
真坂木
2011-06-28 07:58:46