私の水
合耕

おんなじくらい跳ねるなら
砂漠の町を飛ぶときだって
氷を振りかけたい

出してくれって叫びながら
ドンドンって窓を叩く人の
汗ばんで 黒い 顔に
乗り移れば流れ出す
私の水

くだらない服が二つあっても
動かす
急に立ち止まったカニも
動かす
柱にボートがつかえても
動かす

不思議じゃないくらい
笑えない まま
雪の城を上り尽くして
もう一度 胸をふくらませたい
おんなじくらい跳ねるなら


自由詩 私の水 Copyright 合耕 2004-11-12 23:00:16
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