煩悶
ヒヤシンス

以前僕はキスゲであり、すすきであり、また、砂粒であり、星粒であった。故に孤独であり、暗闇からも愛された。

病魔に襲われてからというもの、僕はすっかりその全てではなくなった。
孤独でないがために暗闇からも愛されない。

魂の悲鳴が夜毎僕を苦しめるのだ。


自由詩 煩悶 Copyright ヒヤシンス 2011-06-09 02:21:21
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