水面に跳ねたコイ
番田 


色々な会社を転々としてきた。私のいられる場所などないのかもしれない。会社をやめるたび、私は楽しい気分になれたものだ。そうしては日の光の当たる川沿いの道を歩いた。私は、一人になりたかったのかもしれない。そうしては金に困って新しい会社を探した。新しい会社にはいると年下の上司がいて、私も歳をとったものだと思った。今面白いと思える会社など無い。人は、感情で金を使わなくなった。産業の状況と良く似ている。人は心を探して街の中をさまようばかりだ。




自由詩 水面に跳ねたコイ Copyright 番田  2011-06-05 02:17:34
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