六本木の交差点で考えたこと
番田 


期待できそうなバンドの数がめっきり減っている。少なくともロックを趣向したバンドが出てこなくては、チャート自体がはっきりしないものだ。近頃面白いものが無くなった。漫画も、哲学を訴える作品の数が少な過ぎなのではないだろうか。少子化の影響も大きいような気もする。消費者の数自体が減っているから、企業はより需要に対応させられた商品を作らされているという図式が頭には浮かぶ。そうやって上澄みだけが商品として街には並んでいるわけである。正確にはネット上なのだが。


そこに目的を持つ行動は寂しい。人間だったら感情に身を任せて行動したいものだ。恋愛も、そんな純粋なものであってほしい。人は何故打算的になってしまうのだろう。ギャンブルは人間を正常な精神状態に戻すような気もする。そこに図り知れない未来があるから、ハンドルを握っている人の顔は皆生き生きとしていて、子供のような瞳をしている。それにしても眠くなってきた。人のいない世界に立つことができたら本当に幸せなことだろうといつも思っている。



自由詩 六本木の交差点で考えたこと Copyright 番田  2011-06-04 01:37:26
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